古民家リノベーションから考える、新しい暮らし方・住まい方
RenoBASE(リノベース)は、愛知県、名古屋市から南に延びる知多半島の南部、知多郡美浜町の古民家を自分たちで改装し、地域に溶け込みながら遊休物件を活用したエリアリノベーションを推進する拠点となるスペースを目指しています。
“Reno”は、Re:Normal、Renovation、Re:Nomaとして、「これからの普通」や「リノベーション」、「新たな野間の魅力の発見」を意味しています。
当面は吉田家と知多デザイン事務所の自主的な活動として実施しています。
8畳ほどの自宅の離れを使った共用スペースとして知多デザイン事務所のオフィス兼コワーキングスペースづくりを進めます。
空き物件や遊休不動産が増えていく時代に、周辺の環境に合わせたこれからの暮らし方や住まい方を考えながら、移住者同士の交流や多拠点生活の支援なども行なっていく予定です。
これからの暮らし方や未来のこと、みんなでいろいろと考えていくためのスペースにしていきます。
社会的なストックを活用し、なるべく自由に暮らす
日本には現時点でも、多くのストック(使っていない資産や資源)があります。
オリンピック後の2020年や団塊の世代の多くが後期高齢者となる2025年、あるいはその先を見据えて、個人のもつスキルや遊休不動産、ITや隙間時間などを組み合わせ、さまざまな社会的なストックを活用し、使いこなす方法を見つけたいと考えています。
常に拡大しつづけないと維持できず、未来の需要を先食いしないといけないような右肩上がり前提の経済のあり方だけではなく、需給バランスにギャップのある部分を効率的に使い、これからの社会環境に合わせた”住み方”、”暮らし方”を実践の中で検討していきます。
プロジェクトに関わってくれた人にとって、自身に縁のある地域やコミュニティが増え、相互につながることでだ徐々にそれぞれが自由で身軽になっていくような、知多半島発の新しい暮らし方や住まい方のモデルが生まれることを望んでいます。
取り組みのイメージ
Do It With Others(=みんなでやろう)の精神で、それぞれのやりたいことを支え合う「互助」的な仕組みづくりを進める
任意の建物や界隈に資源を集中し、そこを起点に活性化を目指す。核となる拠点や地域の魅力となるコンテンツをいくつか作り上げ、関わってくれる人や組織を増やす。需要と供給のギャップ下にある物件を安く購入し、モデルケースとして直して住む
「自助」=自分だけではどうにもならない問題を「互助」=身近な人たちと協力することで解決の糸口を見つける。
モデル事例を地域通貨などのかたちに洗練し「共助」=地域としての仕組みや制度として、共通の条件下のエリアでも運用可能なシステムにしていく
物件の探し方や周囲の地域に住む人たちとの関係をつくる際や、物件選び、改修などの手順やHow to、地域に溶け込む際の心構えなどを相互に共有する。失敗もその要因を考え、コミュニティの糧にしていく。
移住希望者や交流人口が増加するきっかけを作る。地域に住む移住者と地方やリノベーションに興味のある人の交流会や相談会などのイベントを開催したり、関わる原動力となるような仕事づくり(売れるもの/「ナリワイ」づくり)を行う